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zoom RSS 天使の魔法 その83

<<   作成日時 : 2017/01/25 12:59   >>

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連なる山と空の間が赤みをおび、
山の輪郭がくっきりと浮き上がる。

山の中腹にある、
翼をつけた馬の様な雪形が、
うっすらと赤く染まる。

トンビの大王、アルフォンソは、
木の天辺で、風をよんでいた。


そろそろか。


アルフォンソは、アントニオがいる枝までおりていった。


どうした?


アントニオは、力なくうなだれている。


そ、それが・・・


しっぽに目をやって、驚いた。

3分の2程の所からちぎれかかっている。
毛も抜けてまばらだ。


アイツ、思いっきり噛みついてたみたいで。


傷口が、異様に腫れ上がっている。


動けそうもないな。
痛みはどうだ。


このくらい、へっちゃらさ。


そう言うアントニオの顔は、痛みで歪んでいる。


仕方ない。
そこで寝てろ!


アルフォンソは、宙を睨むと何処かへ飛び立った。


心細いよ。
置いてかないで!


思わず叫び出しそうになるのを、
アントニオはじっと堪えた。


あんなに怖かったアルフォンソを、
こんなに頼るなんて。

きつい言葉も、今は励ましに聞こえる。


不思議な信頼感が、一匹と一羽の間に
芽生えていた。


アルフォンソは、きっと戻ってくる。


アントニオは、自分に言い聞かせた。






随分、遅かったのね。


ギンギツネの女王、クリスティーネは、
アルフォンソを見ると、咎める様に言った。


アントニオは?
怪我でもした?


相変わらず、察しがいいな。


で、どうするつもり?


知恵を貸してくれ。


アルフォンソから蛇の一件を聞いたクリスティーネは、
きっぱりと言った。


カルメリージャに頼むしかないわね。


カルメリージャ?!


アルフォンソの脳裏に、愛らしい名前からはおよそかけ離れた姿の
一頭のイノシシが浮かんだ。


よりにもよって、カルメリージャとは!!!


適任よ。


アントニオはもう仔猫じゃないわ。
私も貴方も、くわえては運べない。

それに、もう、山の天馬が緋色に染まり始めた。
急がないと。


アルフォンソは、渋々、クリスティーネの助言を飲んだ。


それから、ラウルもよ。


ラウルも?!












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