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zoom RSS 天使の魔法 その84

<<   作成日時 : 2017/01/27 12:38   >>

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何でこの俺が!
クソッ!!!


アルフォンソは仏頂面でカルメリージャを探した。

脳裏に、遠い昔の記憶が甦る。

他のトンビの子供たちより、
アルフォンソは、一回り以上も体が大きかった。

木の実や虫ばかりの餌は飽き飽きだった。


大きな獲物が欲しい。


狩への野心は、日に日に膨らむばかり。

そんな時だ。
藪がごそごそ動くのが見えた。


何かいるぞ。

目をこらすと、茶色と白の縞が見えた。


うり坊だ!


アルフォンソの鼓動が早くなった。


よし!
仕留めてやる!


アルフォンソは、陽の光の中をくるりと廻ると、
藪を目指して急降下した。

同時だった。

嘴が丸い背中を突き刺そうとしたその瞬間、
それは、猛然と藪の外へと飛び出した。

アルフォンソは、慌てて体制を建て直そうとしたが、
藪に絡め取られて動けなくなった。

もがくアルフォンソの惨めな姿をみて、
うり坊は、きょとんとしていたが、
焦れば焦るほど、茂っている蔦の蔓が絡みつく。

身動きのとれないアルフォンソの
慌てまくった顔に浴びせられたのは、
うり坊の大きな笑い声だった。


あーははは!
ははは!

何やってんだ???


アルフォンソは、情けなくて声も出ない。


お前、カラスか?
カラスは賢いとかーちゃんがしゃべってたけんど、
ドジなヤツもいたもんだ。
あはははは!


うり坊の高笑いは止まらない。


うるさい!
俺はカラスじゃない!


へえぇぇぇ。
カラスじゃなければ、何だべ?
あははは
うふふ

それにしても、
その立派な嘴は、
何の為につけてんだ?
ただのこけ脅しかあ?
あははは


な、何だと!!!


自慢の嘴をバカにされて、
頭に血が上ったアルフォンソだったが、
ふと我に返り、絡み付いている蔦を、
咬みきり始めた。

うり坊は、まだ笑っている。

そして、唐突にアルフォンソ目掛けて突進した。


な、何をする!
やめろ!!!

うあああぁ!!!


アルフォンソの絶叫が、山にこだました。

アルフォンソは、巻き付いている蔦ごと、
藪から弾き飛ばされた。













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