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zoom RSS 天使の魔法 その85

<<   作成日時 : 2017/01/28 08:33   >>

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グエ!!!

自分で自分が情けなかった。


こんな酷いうめき声をあげるなんて、
一生の恥じ!!!


ところが、うり坊は、
アルフォンソの心の内などおかまいなしに、
あっちへコロコロ、こっちへコロコロと
突き飛ばしては、歓声をあげている。


蔦でぐるぐる巻きのアルフォンソは、
まるでラグビーボールさながら。

飛んでいく先も定まらず、
目が回って意識が遠退いた。


おんやあ、
もうへばったんか?
つまらんなあ。


うり坊は、アルフォンソを放り出したまま、元の藪に戻ると、
今度は何かをずるずると引きずってきた。

そして、アルフォンソの前で
思いっきり大きなくしゃみをした。


グアッシューーン!


うり坊の唾や鼻水が、アルフォンソに容赦なく降りかかった、


アルフォンソはたまらずに立ち上がった。
が、よろけた。


それを見たうり坊は、
また、火がついたように笑いだした。


アルフォンソは、精一杯、羽を広げると、
大声を放った。


だ・黙れ!小僧!!!


うり坊は、目を丸くして、答えた。


おんやあ?
やっとシャンとしただか?
ほんじゃぁ、もう一遊びすっか?


その時、うり坊を呼ぶ声が聞こえて来た。


カルメリージャ!
カルメリージャ!
何処にいるの?
帰っておいで!


カルメリージャ・・・あ?

お前、もしかして、メス?


カルメリージャと呼ばれたうり坊は、
アルフォンソの事など忘れたように、
声の方へと走って行った。

しかも、想像もつかない程の甘えた声を残して。


ママー!!!


気がつけば、いつの間にか、蔓は体からすっかり取れていて、
足下には、うり坊の丸い体によく似た赤い実が転がっていた。

カラス瓜だった。

遠くからカルメリージャの声が飛んできた。


それ食ってなあ。
おめさんも、はやぐ、家さ帰れよ。
んじゃ、またなあ。
遊びたくなったら、
何時でも相手してやっからあ。







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