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zoom RSS 天使の魔法 その91

<<   作成日時 : 2017/02/08 12:51   >>

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ドジガラス!
おい!聞こえっか?!

谷はまだかい?
もう随分と歩いたけっど。


空の上からアルフォンソが答えた。


ほほう。
もう疲れたのか?
口ほどでもないな。


なあにを寝ぼけた事をぬかすんだか。
このすっとこどっこいが!

わたすは、このっくらいへっちゃらだけんど、
ねんねの子猫ちゃんがよ。
さっきから、ずるずる、ずるずる、ずり落ちて、
脇腹にやっとこさ、引っ掛かってんだ。

このまんまじゃ、落っこちるべよ。


そ、そうか。
んじゃ、ちょっくら、休むとすっか。


って、しまった!!!
カルメリージャの口調が移ってしまった。
まずい!


気付いた時には、遅かった。
案の定、カルメリージャの笑い袋が破裂した。


彼女は巨体を震わせて、大爆笑。
アントニオは、落ちる寸前だ。


に?にゃに?


目を覚ましたアントニオの寝ぼけた声で、
カルメリージャの笑いは。ますます止まらなくなった。

ここで落ちたら最後、
乗せ直してくれるラウルは、もういない。

アルフォンソは、あわててアントニオの側に降りた。

ラウルはカルメリージャの胴体に、
とても器用に木の皮を巻き付けた。
しかも、アントニオを挟む様にして。

なあるほど!
これなら、アントニオの感覚のない尻尾が、
何かに引っ掛かる心配が無い。

アルフォンソは、素直に感心した。


アントニオ、
お前、自力で背中に戻れるか?


うーーー。
ちょっと無理っぽい。

もぞもぞと動いていた、アントニオは、
逆に、カルメリージャの腹の下に、
張り付いた格好になってしまった。


ま、まあ、これはこれで悪くない。
皮の中にすっぽり入ってしまえば、
雪の中でも安全だ。


なんだって?


カルメリージャは、聞き逃さなかった。


雪だまりを歩かすつもりだか?


明らかに不機嫌な声だ。


日が当たる山の尾根は、雪も溶けているが、
谷間はまだまだ溶け残っている。


まあ、この貸しはよ。
いつか倍にして返して貰うべ。

それにしてもよ。
うちの子らは、どうしてるかなあ。


カルメリージャは、途端に母親の顔になって、
向かいの山の中腹を眺めた。


預けては来たけんど、
あの、ヘッポコガラス2羽で大丈夫だべか。


アルフォンソは、心の中で呟いた。


悪く思うなよ、アレハンドロ。




















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