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zoom RSS 天使の魔法 その93

<<   作成日時 : 2017/02/11 09:56   >>

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よっしゃあ!


カルメリージャは、一声気合いを入れると、
今、枝から雪を落とした木の根元を、
猛烈な勢いで、堀り始めた。

掘り進むにつれて、掘った雪がみるみる積み上がる。

木の根と土が見えて来た頃には、
風上に向かって、大きな壁が出来ていた。


凄い!
まるでショベルカーみたいだ。


ああん?
何か言ったか?


カルメリージャ、凄いよ。
これ、まるで要塞だよ。


流石に女性を工事現場の車に例えるのは、
気がひけた。


んだか?
まあ、これっくらいでいいべ。


カルメリージャは、穴の入り口に、
自分の鼻を押し付けた。


うんうん。
上出来、上出来。
これで、ここは、ホントのカルメリージャのカルメンよ。


???
カルメリージャのカルメンって?


鼻のマークを悦に入って眺めているカルメリージャに気付かれないように。
アントニオは、アルフォンソにひそひそ声で訊ねた。


アルフォンソは、ボソッと答えた。


別荘って意味もあるんだ。
カルメンには。


別荘?
へ〜。
カルメリージャの別荘か。

意外に乙女なんだね。
カルメリージャって。


オトメ???
オトコの間違いだろ?
この山一番の猛者と言っても
過言ではない!


アントニオと、アルフォンソの
ひそひそ話を気にもとめず、
カルメリージャは、今まで聞いた事もないような
とびっきりの甘い声でこう言った。


さあ、ダーリン
私たちの新居に早くはいりましょ。


それを聞いたアルフォンソは、
ギョッとして、目をむいて固まった。

それを見たアントニオは、
あわてて皮に潜り込み、笑いを噛み殺す。


谷間の夜は、カルメリージャの盛大な
イビキと共に過ぎて行ったのだった。





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