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zoom RSS 天使の魔法 その96

<<   作成日時 : 2017/09/10 10:26  

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お待たせしました。

やっと、お話再開です〜。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 アントニオ 起きてっか?

      ウ・・・ン にゃにい?


うとうとしていたアントニオは、寝ぼけ声で答えた。

見回りに出て行ったアルフォンソは、まだ帰って来ない。


 ・・・ちょっくら、話があるんだけっど・・・
 その・・・尻尾はまだ痛むかい?

      ううん。痛くはないよ。
      というか・・・感覚がないんだ。
      前はね、尻尾の先に虫が止まっただけで分かったのにね。

 ・・・そっか、痛くはねえんだな。
 その・・・そろそろ、歩けそうか?


穏やかな淡い夢にひたっていたアントニオは、
目の前の現実に一気に引き戻された。


      そうだね。
      どうかな。
      わからないよ。
      やってみないと。


しばらくの間、
カルメリージャもアントニオも、何も言わなかった。

安らかな日は、長くは続かない。
今までもそうだったし、
きっと、今からもそうなんだ。


      帰りたいんだね?
      カルメリージャ。

言い当てられて、カルメリージャは切なくなった。

自分から言うつもりだったのに、
アントニオは、察してしまった。

 ほんとはよ。
 最初はせいせいしたんだよ。

 子ッコたちはよ。
 いたずらばっかで言う事聞かねしよ。

 でも、思い出してまって。
 あん子らが腹ん中さ、いた時をなあ。

 その・・・あんたを運んでる間にさ。

 離れてみっと、
 どうしてっかなって。
 ここんとこ、そればっかでなあ。


      帯をほどいてもらおう。
      アルフォンソが帰ってきたら。


アントニオは努めて明るく言った。

 引き止めちゃいけないんだ。
 カルメリージャは、子供たちのお母さんなんだから。

でも、当たり前の事が、無性に、寂しかった。

       










            







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